活動報告

医師のキャリア形成をサポートするため様々な活動を行っています。

病院訪問

江別市立病院を訪問しました。

医師の就労環境作りを支援する事業周知のための臨床研修指定病院の訪問

江別市立病院[平成26年8月29日(金)午後3時30分]

 今年度4回目の訪問先は江別市立病院で、梶井院長をはじめ副院長など4名と事務局の方にお集まりいただき、勤務医の働きやすい就労環境づくりや、地域医療のことなど意見交換をしました。


梶井院長からは、今後の医療界において女性医師の活躍はますます重要となってくるので、今日のこの機会にさらに勉強したいと思っている。当院の独自の取組みについても紹介していきたいと挨拶を頂戴しました。



意見交換では、当院は平成18年に内科医が一人もいなくなったことから、総合内科を立ち上げ、これをきっかけに医師が集まるようになり、平成19年には12名が揃った。しかし、12名での運営では医師の教育が不十分であったので、外来と病棟の縮小を行い、教育研修を充実させるように方向転換した。すると、若い医師が研修を受けたいとさらに集まるようになり、病院を立て直すことができた。総合内科の研修に定評のある医師が赴任してきたことをきっかけに、若い医師の意見や要望を参考にし、研修体制の見直しを図ることができた。大学からの派遣に頼らないで、病院自体で医師を集めるには、教育研修の充実が重要である。学べる環境が整えば医師が集まり、働きやすい環境を作ることができるサイクルが生まれる、とのお話がありました。江別市立病院では、初期研修医向け、上級医向けなど対象を分類したカンファレンスが充実しており、研修医が自ら立ち上げることもあるとのことでした。



また、小学生と1歳半の子どもをもつ女性勤務医からは、上の子が学童保育になるので大変である。学童保育は各施設によって質がバラバラなので、習い事で埋めて一人になる時間を少なくなるようにしている。子どもが二人いて大変だが、細々とでも長く勤めることを意識している。様々な疾患を幅広く診ることができる、患者にとって身近な医師であり続けたいと思っている、とのお話を聞くことが出来ました。



引続き、北海道医師会と女性医師等相談窓口事業の説明と、日本医師会が作成した「勤務医の労務管理に関する分析・改善ツール」を紹介して、医師の健康支援のための適切な労働条件整備と労働環境改善について説明しました。また、北海道労働局で設けている、仕事と家庭の両立支援や女性の活躍推進に取り組む事業主団体に対する助成金について紹介しました。
最後に、阿部副院長から、今後も若い医師のために研修体制を充実させていき、医師が集まる病院にしていきたいと思っている。総合内科を中心に、当院で育った医師が全道各地で活躍してもらえることを祈っている。医師育成の拠点病院となれればと思うとの挨拶があり、閉会しました。

江別市立病院の皆さま、
お忙しいところありがとうございました。
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