活動報告

医師のキャリア形成をサポートするため様々な活動を行っています。

病院訪問

市立旭川病院を訪問しました。

医師の就労環境作りを支援する事業周知のための臨床研修指定病院の訪問

市立旭川病院[平成25年9月4日(水)午後6時]


 本年度第4回目の臨床研修指定病院訪問は、市立旭川病院の青木院長をはじめ9名の勤務医と3名の研修医にお集まりいただきました。
 平日の診療後にも関わらず、多くの先生方にご参加いただき、女性医師を含めた全ての勤務医の働きやすい就労環境づくり、将来のライフプラン、地域医療のことなど意見交換をしました。
 北海道医師会からは、医師会と女性医師等相談窓口の事業ならびに日本医師会が作成した「勤務医の労務管理に関する分析・改善ツール」を紹介し、医師の健康支援のための適切な労働条件整備と労働環境改善について説明しました。



 青木院長から女性医師については、まだまだ課題が多く今日のこの機会に女性医師について医師会の考えを聞かせていただきたいとご挨拶がありました。

 意見交換では、欲張りかもしれないが、将来はキャリアを積みたいし家庭も持ちたい。来年結婚予定であり結婚に対しての不安はないが、出産時期については悩んでいる。出産は、専門医を取得してからの方が復職しやすいと聞くが、専門医取得を待っていると年齢的に出産が難しくなってしまう。今後、結婚出産後も仕事を辞める気はないので、周りの理解が得られるか。など様々な将来のライフプランに対する不安が出されました。



 現在、子育て中の女性医師からは、子育てが落ち着くまでは、当直と夜間の呼び出しを免除してもらっている。上司が病院と交渉してくれたおかげで、周りには負担をかけているが、家庭と仕事を両立できている。子育て中に一番困るのは、子供が熱を出して保育所から連絡がある時で、病児保育は小児科の診断書が必要など、使い勝手が悪いとのお話があり、相談窓口のコーディネーターから女性には子育てに向いている時期がある。歳を重ねてからの子育ては大変で、なるべく体力のある内に子供が一番手のかかる時期を過ごした方がいいと思う。子供がある程度大きくなってから、専門医の取得などを目指す方法もあり、家庭の基盤を作ってからでも遅くはない。病児保育については、旭川では、民間の病児保育が増えてきているので、登録をしておけば、万が一のときはすぐに受け入れてくれる。子供のことを考えて、何度か慣らし保育をして、万が一の時に預けるという利用者も多いとアドバイスしました。



 最後に、大場副院長から、今日は医師会の理事として参加させていただいたが、娘二人も医師なので切実な問題として考えることができた。医師会としても、皆さんのご意見を最大限に活用して、様々な政策提言に繋げていきたいと挨拶があり閉会しました。





 なお、院長室前の掲示板に当相談窓口のポスターが貼られていました。ご協力ありがとうございます。

市立旭川病院の皆さま、お忙しいところありがとうございました。
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