活動報告

医師のキャリア形成をサポートするため様々な活動を行っています。

病院訪問

社会福祉法人北海道社会事業協会小樽病院を訪問しました。

医師の就労環境作りを支援する事業周知のための臨床研修指定病院の訪問
社会福祉法人北海道社会事業協会小樽病院[平成27年11月4日(水)午後4時]
 
 今年度第5回目の病院訪問は、社会福祉法人北海道社会事業協会小樽病院で、柿木院長ほか3名の医師と研修医2名にお集まりいただき、また、小樽市医師会から阿久津会長にご出席いただき、勤務医の働きやすい就労環境づくりや女性医師支援のことなど意見交換をしました。


 柿木院長からは、医師の就業環境づくりは時代と共に変わってきている。女性医師も増えていることや、当直後の休みについて、いくら診療報酬で手厚く補助されていても、地方では十分な対応ができないのが現状である。今日の機会を有意義なものとして、今後の医師の環境づくりに役立てたいと挨拶を頂戴しました。


 今回は、子育て中の女性医師が出席されていましたので、子育てとの両立で苦労されていることを、研修医からは希望する診療科や専門医取得、貴院を研修病院に選んだ理由と病院に望むことをお聞きしました。



 医師になって8年目で1人目を出産した女性医師からは、当時は、産休をとっても大学から代替医師は来ないと言われ、夜のお産も割当てがあり結果、無理をして自分が妊娠高血圧症候群となってしまった経験をお話されました。3人のお子さんのうち、2歳の子は院内保育園、5歳の子は朝保育園まで連れて行き、そこから幼稚園バスに送迎をしてもらって幼稚園に通園させているとのことで、保育園から幼稚園の送迎というシステムは最初からあった訳ではなく交渉をした結果、幼稚園に受け入れてもらったとお話されました。
 また、研修医2年目の終わりごろに出産をした女性医師は、フルタイムで働き続けていて、麻酔科医のご主人も、上司の理解もあり休日はきちんと休むことができ、手術後にきちんと帰宅することができるので大変助かっている。ご主人の両親が共働きのため理解があり、診療科を決める時も、家庭に協力をする前提で麻酔科を選んでくれたのだと思う。両親は近くにいるが、夫は道外出身なので転勤があることも考慮し、どこにいても家族単位で頑張っていける体制を考えているとお話されました。



 研修医からは、今は予定がないが出産はコントロールできないものだと思う。キャリア的には、研修中であれば入局するまで、専門医を取得するまでと、どんどん遅くなっていくと思う。自分は、専門医を取得したいと考えているので、出産などはどこで挟めばいいのか見当もつかないし、どの時期に出産などしても大変だと考えているとお話がありました。柿木院長は、それぞれの家庭によって必要なことは違い、小児科は急患が多く夜間や土日の当番は欠かせないので、どう整合性を保つかが大事。医師の人数を増やすのが一番良く、チーム医療じゃないと難しいと考えており、キャリアを継続したい医師には、形成できる場所を提供してあげたいが具体的には思い当たらないとお話がありました。






 藤根コーディネーターは、全国統計で女性医師は小児科で3割、産婦人科は35歳以下になると多く、どこでも産婦人科医を欲しがっているが、ターゲットを間違っている。産婦人科医のキャリアを継続させるためには、仕事以外を丸ごとサポートする気持ちでいないと地域医療は守れないとお話しました。また、上司が理解してくれないと大変で、休日をしっかり取ってくれると、部下も休みやすくなると、上司の重要性もお話されました。竹藪副院長は、1〜2年でいろいろな科を回る中でメンター制度が必要とされているが、女性医師には出産などがあるため女性を相談相手につけたほうが良いと思っているとお話されました。 研修医に小樽協会病院を選んだ理由をおききしたところ、札幌は専門化しており、もっと包括的な医療を学びたかった。また、研修医が多いと経験を積めないので、当院は多くの指導医がおり、一人の研修医を手厚く指導してくださるとのことでした。



 また、医師会について、阿久津会長から小樽市医師会の取組みの紹介があり、年2回医師会の中で医師会員だけが発表できる勉強会を開催している。学会の練習にもなる前段階のようなフランクな会なので、各病院の若い医師も発表をし、懇親の場としても利用してくれている。学会の勉強にもなり、さらに病院の良さや町の良さもわかると思うので、ぜひ医師会に入会をして、参加してほしいとお話されました。

 最後に、柿木院長から日頃話ができない勤務医の先生からいろいろな話が聞けて参考になった。女性医師等の就業環境の改善は今後大切なことなので、協力を仰ぎながら取り組んでいきたいと挨拶があり、閉会しました。




小樽協会病院の皆さま、お忙しいところありがとうございました。

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