活動報告

医師のキャリア形成をサポートするため様々な活動を行っています。

その他

「北大病院女性医師等就労支援室主催講演会」で広報活動をしました。

 平成28年2月3日(水)北海道大学医学部学友会館フラテで開催された「北海道大学病院における男女共同参画への第一歩」の受付で北海道医師会女性医師相談窓口の広報活動を行ってきました。

 
  

 女性医師等就労支援室の清水先生からは、北大病院の就労支援室の取組についてお話しがありました。
近年、医師国家試験合格者は3割が女性で占められ、出産・育児等のイベントがある女性のサポート体制は必須である。北大病院では、仕事と家庭の両立ができる働きやすい環境整備を目指し、院内保育や病後児保育のシステムを構築しサポートを整えている。さらに、勤務時間を週あたり31時間未満とし、3つのプランから自分のニーズにあった働き方を選択することができるすくすく育児支援プランについて説明がありました。


 皮膚科の氏家先生からは、女性医師が最も多い診療科である皮膚科のサポート体制についてお話しがありました。
 皮膚科の女性医師支援は、既婚者には、勤務先等一定の配慮や妊娠した時には、十分なサポートをする等それぞれの立場にたった支援を行っており、育児中の女性医師のサポートが過剰にならないよう、またキャリアアップをしたい医師にも考慮をし、不公平感を招かない体制を心掛けているそうです。
また、北大病院のすくすく育児支援プランの体験談では、外勤は5時までに札幌に到着できる地域を優先的に割り当ててもらえ、PTA等学校行事にも参加できることが助かっている。しかし、勤務時間が少ない分収入減となり、自分より若手に越されていくとのお話しがありました。
このプランを利用している男性医師は1名だけとのことで、育メンサポートはまだ充実されておらず、女性医師の配偶者の80%は同業者であるため、皮膚科だけでなく、他科の理解が必要とのお話しがありました。


 また、女性医師は能力があるのに最初の目標設定の段階でキャリアを積むつもりはないという場合が見受けられ、医師になってからキャリアを積んで頑張れと言っても、そういう概念がないとの意見があり、学生時代からの意識改革や女性医師の意思決定機関への参入が必要との意見もありました。


 育児・介護の時期は一時ですが、男女や未婚既婚に関わらず支援が必要となります。1人でかんばりすぎず、互いにサポートできるよう相談窓口もお手伝いをしたいと考えています。


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