活動報告

医師のキャリア形成をサポートするため様々な活動を行っています。

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勤務医交流会

「勤務医交流会」




常任理事・医療関連事業部長 藤井 美穂

 北海道医師会では全国医師会勤務医部会連絡協議会の開催にあわせて、翌日の10月22日(日)午前10時より札幌グランドホテルにおいて、「勤務医交流会」(主催:北海道医師会若手医師専門委員会)を全国に先駆けて開催した。



 当日は、若手医師専門委員会の藤根美穂委員長が司会を務め、日本医師会の市川朝洋常任理事の話題提供の後、「医師の働き方を考える」をテーマにグループワーク形式で進め、7つのグループに分かれて世代を超えた交流とディスカッションを行った。参加者は、勤務医・医学生・初期研修医・若手医師など93名であった。




話題提供 「医師の働き方を考える」

日本医師会 常任理事 市川 朝洋 先生


 医師が健康を害することなく働ける環境を作ることが大切で、厚生労働省は「医師の働き方改革に関する検討会」を継続して開催し、応召義務、時間外労働規制の具体的な在り方や、勤務環境改善策、勤務実態について議論を行っている。 


 日本医師会においても、政府が進める働き方改革にあわせて、質の高い医療提供体制の維持と医師の健康確保を両立可能な制度を検討するため、「医師の働き方検討委員会」を設置した。医師会には勤務環境についての成果やノウハウがあることを活かし、国の検討の場で見解を伝えていく。




ワークショップ

 「勤務医の働き方」をメインテーマに、各グループのテーマに沿って、グループディスカッションを行った。
グループは、10人以内の世代混合とし、ファシリテーターと書記は、若手医師専門委員会委員と医学生・若手医師キャリア形成支援検討会のメンバーが担当した。グループ発表では、ディスカッションの内容をファシリテーターから発表した。




グループ発表


グループ1「長時間労働の法対策」


1)自己研鑽の時間やシフト制、低い診療報酬について話があった。
2)勤務実態に即した法整備、医療現場における課題について話があった。




グループ2「多様な働き方と診療支援システム」


1)医師の負担軽減策や勤務体制の多様な視点について話があった。
2)医師の負担軽減策や補助できる職種の養成などの話があった。




グループ3「医療現場の世代間ギャップと管理職の意識」


 指導や教育に対する評価や時間、指導医・研修医がお互いを理解することが、ニーズにあった教育につながるなどの話があった。




グループ4「キャリア設計とワークライフバランス」


 キャリア形成と労働環境の改善、ライフイベントに対する考え方の変化による両立の悩みについて話があった。




グループ5「医師として働くことの理想と現実」


 楽しかった若手医師時代の経験談や、労働時間に制限のある人でも納得できる働き方、周囲から労働時間の上限を決められてしまうことに対する抵抗などの話があった。

   

        ◇



 最後に、今村日本医師会副会長より「本日の試みは大成功だと感じた。出席者の年齢差が上下で55歳あり、活発な議論にならないのではないかと危惧していたが、杞憂だった。短時間での議論と集約を行えることに、改めて一人一人の医師としての能力の高さを感じた。本日出た意見の国への提言、広報が日本医師会の役目である。」と総括があり閉会した。







 グループディスカッションの詳しい内容は、後日、報告書を作成する予定である。
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