活動報告

医師のキャリア形成をサポートするため様々な活動を行っています。

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医師キャリアサポート相談窓口利用者との懇談会[2022年3月27日]

 毎年、相談窓口を利用した先生方にお集まりいただき、利用者相互の交流、情報交換ならびに利用者からの要望をとりまとめ、今後の支援方法に反映させるための懇談会を開催しておりますが、今年はWeb会議システムを併用して、2022年3月27日(土)に開催いたしました。

 当日は、当会役員、相談窓口コーディネーターと相談窓口利用者4名と行政の担当者に参加いただきました。

 今回もメインテーマを「あなたは今、何に困っていますか?」として、2つのグループに分かれてグループディスカッションと全体での意見交換を行いました。

ワークショップ テーマ「あなたは今、何に困っていますか?」
1)グループディスカッション
 Zoom機能にて7人ずつ2グループに分かれ、窓口利用者の困っていることについてお聞きし、利用者、コーディネーター(以後CN)それぞれの立場から現状や経験談などを語り合いました。
 ディカッション開始35分経過後にグループを振り分けし、再度、別のメンバーで同時間のディスカッションを実施しました。

2)全体共有 ※各グループのファシリテーターより、ディスカッション内容の報告
■澤田CN
・経験者からの話が励みとなる。
・ちょっと将来(未来)がきけることは重要。
・近くにロールモデルが必要と考えていたが、一方、そういう存在自体がプレッシャー感じる人もいる。
・復職後も相談できる体制が必要。
・女性をサポートするのであれば、男性もサポートしないと片手落ちとなる。
・子育ては今しかできないという言葉は心に残る。
・何をするにしても周りに気兼ねしている。周りの意見を聞きながら暮らしているが、自分なりのポジションを作ることは大切。

 ■寺本CN
・必要な時、必要なサポートを行い受けることができるよう長い目でやっていく。
・ベースには自分、家族、心の健康。
・コロナ禍でのタスクシフトを利用して、今後のために支えていけるベースを作っていくことが大切。
・お互い様、多様性が大事。
・仕事と子育ての両立に関して、男性の意識がまだまだ。
・子どもを育てることは自分を育てることになる。
・人生の軸を考え、将来、自分の時間を持てた時に何をするかを考えておくことは重要。

   次に、長谷部常任理事の進行によりフリートークが行われました。
○コロナ禍で一緒に働く同僚とのコミュニケーションが叶わない中、何か有効策はあるか。
毛糠CN:スタッフと一緒に食事等はできなくなったが、できるだけ同じく安定した機嫌でいるように心掛け、浮き沈みのないようにしている。
澤田CN:仕事をしていく中で、イライラすることも無いわけではないが、気分のムラはあるものなので「ウフッ」とできることが必要。
○アドバイスをいただくことでとても参考になった。山本CNより男性についての話もあったが、育児は男性医師も悩んでいると思うので、そこも大事だと思う。
○諸先輩の先生方の経験を聞かせてもらえるこの会は贅沢であり、有難いと思っている。
新谷CN:相談を受けた方が一度復職したが続かなかった。フォローが少なかったのか。強制的でも連絡してフォローアップすべきであったかと悩んでいる。
寺本常任理事:男性医師の座談会の話は札幌医大では珍しいが良いと思った。男性医師へのアプローチは重要だと思う。
山本CN:二輪草の話だが、旭川医科大学では男性医師に子育てに関する授業を行っていたが、彼らからは「魔の授業」と言われて、結局、女性医師の結婚率を下げているだけではないかと言われている。学生のうちからきちんと教育しなければならないとの思いでやってきたが、今までの手段は間違っていたと反省している。
小葉松CN:今、大学では医学生の時からジェンダー教育をしているのだと感心していた。
柏木CN:以前、医師会で婚活パーティーを企画して欲しいとの意見もあった。男性のキャリア形成を考えると良いのではないかとも思った。
寺本常任理事:男女の変わりなく医師として活躍できるキャリアアップをサポートする会と思っているので、今後も成長していきたい。

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