
脱煙のススメ
喫煙者は肺癌(がん)をはじめ、生活習慣病といわれる高脂血症、虚血性心疾患、脳卒中、糖尿病などの発症リスクの増大が指摘されております。また、最近は受動喫煙を避けるため、嫌煙権を主張する人々も多くなり、肩身の狭い思いをしている喫煙者も多いと思います。
ストレス解消や肥満予防(これは禁煙による過食が原因)になるが、これらは他の方法で解決するとして、脱煙(あえて禁煙とはいわない)に挑戦してみませんか。
10年ほど前は、私もヘビースモーカーの1人でした。以下私の方法を話します。たばこは嗜好品であるから、吸いたいときに、おいしく感じる量だけしか吸わない、との拘(こだわ)りを持つこと、決して惰性に任せない。まず、くわえたばこをやめる。1回の喫煙ではゆっくりふた吸いで火を消す。食後の一服以外はたばこに手がいっても一度は我慢する。常用しているたばこ以外は吸わない。例えば、セブンスターの人はマイルドやライトは味が落ちる、まして他の銘柄はたばこでないとまで思い込む。たばこは一箱を自分で買いにいく。他の人に依頼したり、買いだめはしない。
このような姿勢で喫煙に対するライフスタイルを実行していると、喫煙量も次第に少なくなり、ニコチン禁断症状を感じることなく、いつの間にかたばこ依存症から抜け出ることができます。ぜひ試してみてください。
[畠山 正照 白鳥台医院]
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