おしり講座

痔を防ぐには

 

寒い時期、肛(こう)門の病気は誰でも罹患(りかん)する可能性があるので、その予防法について、易しくお話しします。

@毎日入浴する

おしりの血行を良くし清潔に保つことは、痔たり、(じ)を防ぐために最も大切なことの一つです。お風呂はぬるめのお湯にゆっくり入ることを心掛けましょう。

A便秘と下痢に注意

 便秘をすると便が腸内にたまって肛門を傷つけたり、力みの原因になります。下痢は肛門を不潔にして細菌感染を引き起こします。普通の硬さの便を毎日規則正しく出すことが大切です。

Bトイレは力まず

 排便のとき、力むと肛門に充血や出血が起こります。深呼吸をしてからリラックスして排便をしましょう。また、排便の姿勢は肛門がうっ血しますから、長くても三分以内にしましょう。このほか、重い物を持ち上けるとか、ゴルフなども肛門に急激な負担をかけるのでよくありません。

C長く座ったままの仕事や長距離ドライブはなるべく避ける

どちらも肛門を充血させます。このような仕事の方は、時々立ち上がって体操などをすると良いでしよう。

D腰やおしりを冷やさない

冷えると肛門の血行が悪くなるので良くありまとせん。冬のトイレにはストープを置いたリ暖房便座を使うのも良いでしょう。

Eお酒や辛い物を避ける

どちらもたくさん取る、肛門を刺激します。

F野菜を食べる

 植物繊維の多い野菜や果物を食べ、規則正しい排便習慣を身に付けましょう。牛乳も便秘予防に効果があります。

 以上の項目に注意して、楽しく冬を過ごしてください。

[斎藤修弥,斉藤外科医院]


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