北海道医師会

フォトギャラリー作品・フォトグラファー紹介

作品・フォトグラファー紹介

鴫野 貞隆

所属:札幌市医師会

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【エゾイソツツジ】低地~高山の湿原、火山灰地、砂礫地などといろいろな環境に適合できるツツジ科の仲間。成育条件、場所等によって大群落をつくることもあるが、新生火山地帯にいち早く根を下ろす植物でもある。この1mばかりの岩肌に沿うように根を這わせる隙間を見つけて成長を遂げているのはなんともたくましい。
【ハイマツ】「這松」と書き本道の山ならどこでもあるが、もっとも良く成育するのは森林限界付近の日当たりの良い場所。幹の基部は地面を這うので高さはせいぜい2m止まり。線形の葉が5本束になって出るのも面白いが、雌雄同株でこの時期は未だ雄花だけで新芽の基部付近で咲き、雌花は先端新芽の中に隠れている。しかも果実は翌年の秋にやっと熟すという。
【チングルマ】これから飛び散ろうとしている羽毛状の花柱が怪しげに踊っているよう。このチングルマの葉も紅葉して秋の山肌を美しく彩るが、葉が紅葉してしまう頃にはこの羽毛状の果実はすでに旅立ちを終えている。この雌しべから変形した羽の長さは2.5cmほど、朝露にぬれて光っているが日が出るとやっと乾いて風に乗る。
【春近し】早春の山スキーでの楽しさの一つは、自分の好きなところへ行けること。夏山の登山道の制限もなく、沼の上も背の高い笹の上も自由自在に歩ける。体力との勝負になるが、登った後はシールをはずして滑り降りるだけ。愛山渓温泉から沼の平に上がってイズミの沢越しに永山岳斜面に点在するダケカンバの根元の雪が解けて、春の兆しを垣間見た。
【富良野岳】十勝連峰の南の端にあり、隣の三峰山とともに十勝連峰のなかでも最も植物の多い山として人気がある。秋の紅葉も終わり静かになった山肌を初冠雪がそっと包んでいる。
【大雪連峰の秋】9月も中旬になると大雪山には早々と秋が来る。高根が原の斜面には未だ残雪が残り、早い年ではもう一週間もすると初雪が降る。秋の白雲小屋キャンプ場に泊まって早朝の一枚で、スレート平上の登山道の先に、忠別岳とその右奥にトムラウシ山が聳えている。

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