道内の急速な新型コロナウイルス感染拡大に関して、北海道医師会・長瀬清会長をはじめとした「緊急事態対応における北海道医師会・病院団体等との連携協議会」が北海道医師会館にて緊急記者会見を行ない、道民の皆様に向けてメッセージを発信しました。
道民の皆様へ
われわれ医療団体は、「医療緊急事態宣言」をいたします。
報道でもご存じのとおり、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が増え続けており、このままでは年末年始にピークを迎える可能性も指摘されています。
例年でも、年末年始は多くの医療機関が休診となるため、急病や怪我などで受診を希望される患者さんの診療に制限がありましたが、この状況では発熱だけではなく他の症状の方々の診療がより一層困難になりかねません。
新型コロナウイルス感染症に対応している医療機関や保健所職員の心身の疲労はすでに限界に達している上、入院用の空床が札幌、旭川などを中心に非常に少なくなってきており、一部では医療崩壊が始まり、自衛隊の災害派遣が行われている地域さえ出てきております。
これ以上負担が増えるようなことになれば、皆様の健康・生命を守れなくなります。
「人々の個人の努力だけに頼るステージはもう過ぎた」と専門家会議からのメッセージが発せられていますが、政府や自治体の対応は鈍く、医療提供者にとっては納得できない状況です。
危機的状態がすぐ目の前に迫ってきていると感じております。
自分の身を守るためにも3密(密閉、密集、密接)を回避し、手指消毒、マスクの着用、換気の励行など最大の予防策をとったうえで、旅行、飲食を伴う会合は中止、外出も必要最小限にお願いします。
医療現場を守り医療崩壊を防ぐのは、道民の皆さん一人一人の行動にかかっております。
今なら間に合います。
令和2年12月14日
緊急事態対応における北海道医師会・病院団体等との連携協議会
一般社団法人 北海道医師会
会 長 長 瀬 清
札幌市医師会
北海道病院協会
全日本病院協会北海道支部
日本病院会北海道ブロック支部
北海道自治体病院協議会
北海道厚生農業協同組合連合会
独立行政法人国立病院機構(北海道医療センター)
日本赤十字社北海道支部
北海道有床診療所協議会
北海道看護協会