北海道・北海道医師会共同メッセージ
全道の新規感染者数は減少傾向にあるものの、医療・福祉施設等における集団感染が発生するなど、新規感染者数は引き続き高い水準にあり、医療提供体制は、引き続き厳しい状況にあります。
また、例年、年末年始は、多くの医療機関が休診となるため、これ以上、医療機関等の負担が増えることになると、通常の怪我や救急救命が受けられなくなり、医療提供体制が崩壊するおそれもあります。
医師や看護師などの医療従事者の皆様は、道内で感染者が発生した1月末から、長期にわたり、皆様の大切な命と健康を守るため、強い使命感のもと、感染リスクが厳しい環境であっても、昼夜を問わず、見えない敵と闘い続けています。
中には、感染を広げないよう帰宅せず、ホテルで寝泊まりしたり、外出を勤務先の往来に限るなど、大変辛く苦しい思いを抱えつつも、自らを律し、医療にまい進されています。
こうした中で、年末年始についても、道民の皆様に安心して医療を受けていただけるよう、発熱患者に対応するための相談・診療・検査体制や感染者に対する入院医療体制を全道域で整備しています。
一方で、医療関係者やご家族は、いわれのない偏見や差別、心ない誹謗中傷やいじめなどにより心を痛め、傷つき、悲しんでいます。このような差別やいじめなど、心無い行為は決してあってはならず、許されるものではありません。
多くの方々が献身的に努力されている医療現場を守り、医療崩壊を防ぐのは、道民の皆様や道内に滞在されている皆様、お一人お一人の意識と行動にかかっています。
昨日出された「静かな年末年始に向けた共同メッセージ」にあるように、
この年末年始は、
○「普段一緒にいる方」と「自宅」で過ごしましょう。
○「普段一緒にいない方」との「会食は控えましょう」。
症状が無くても「感染しているかもしれない」との危機意識を持って、「静かに過ごす」を合い言葉に、いつもとは違う年末年始の過ごし方に、ご協力をお願いします。
令和2年(2020年)12月25日
北海道知事 鈴木直道
一般社団法人北海道医師会 会長 長瀬 清