昨今、少子高齢化、生産年齢人口の減少、地方と都市部の医師の偏在など医療を取り巻く環境が変化する中、高度・専門医療体制の集約化や効率化を実施するためには、従来の二次医療圏、三次医療圏内の広域搬送に加え、さらに都道府県を越える航空医療搬送を効果的に実現することが重要な課題となっております。
 このような中、本研究会では、民間企業等の寄附金により、医療優先固定翼機の全国的ニーズと全国運航体制の課題、その対策等を研究する「医療優先固定翼機研究運航事業」を実施することといたしました。
 本研究運航事業は、平成29年度から北海道の委託事業として実施している「北海道患者搬送固定翼機運航事業」では提供できない道外から北海道への搬送にも対応するなど対象が異なっております。
 関係各位におかれましては、本研究運航事業の趣旨をご理解の上、円滑な事業運営に特段のご配意とご活用をいただきたく、よろしくお願い申し上げます。
 なお、北海道内小児患者バックトランスファー研究事業につきましては令和5年8月28日付けで終了し、北海道患者搬送固定翼機運航事業において北海道小児患者バックトランスファー固定翼機運航事業として開始することといたしました。詳細につきましては「実施要綱」「運航要領」をご参照ください。
 また、要請手順等は以下のとおりとなっており、「搬送情報伝達票」「搭乗にかかる同意書」のダウンロードが可能です。

実施要綱 
運航要領 
搬送情報伝達票(様式1)  
搭乗にかかる同意書(様式2) 

運 航 期 間 令和元年5月13日(月)~
搬送要請受付 午前10時00分~午後4時00分
運 航 時 間 午前9時~午後5時を原則とする
統括医療機関 札幌医科大学附属病院
運航管理病院 手稲渓仁会病院
搬送担当運航会社 中日本航空株式会社
要 請 者 搬送元医療機関で診療に従事している医師
対 象 患 者 当該搬送の対象者は、北海道から他都府県へ、または、他都府県から北海道に搬送が必要な患者
であって、①または②に該当し、③以下の基準をすべて満たすものとする。
① 当該地域の医療機関では提供できない高度・専門的医療を必要としていること。
② 当該患者の転院搬送により、搬送元となる医療機関(地域)の高度・専門医療機関の
  集中治療室及び救命救急センターの病床確保が図られること。
 (救命救急センター、大学病院、小児専門施設等の三次医療機関に入院中で、搬送先医療機
  関も同等の医療機関であること。)
③ 高度・専門医療機関へ転院して治療を受けることにより症状及び生命・機能予後の改善が
  期待できること。
④ 搬送中に医師による継続的な医学的管理を必要とすること。
⑤ 搬送環境(使用可能な医療機器、室内与圧等)や搬送時間等の制約により、当該事業による
  搬送が適当であること。
⑥ 別に定める負担金をお支払いいただける患者。
⑦ 事後検証データに協力が得られる医療機関及び患者または家族。
⑧ 症状が安定しており搬送中の患者の安全が確保できるもの。
搬 送 要 請 先 HAMN(ハミン)コントロールセンター(手稲渓仁会病院)
 TEL 070-1068-0435
 FAX 0120-002-078(※非通知設定からは利用できません)