活動報告

医師のキャリア形成をサポートするため様々な活動を行っています。

その他

相談窓口利用者とコーディネーターとの懇談会

 毎年、相談窓口を利用した先生方にお集まりいただき、利用者相互の交流、情報交換ならびに利用者からの要望をとりまとめ、今後の支援方法に反映させるための懇談会を開催しておりますが、今年は8月5日(土)に開催いたしました。





 当日は、当会役員、相談窓口のコーディネーターが出席し、男女ともに子育てをしながら働くために必要なサポート、医師会の相談窓口に求めるもの、子育てをしながら働くために工夫していること、具体的にどのようなサポートシステムがあれば働きつづけられるのかをお聞きしました。




 出席者の自己紹介の後、社会全体で大きなテーマとなっている「働き方改革」と、日医女性医師の勤務環境の現況調査の速報値について報告しました。日医調査では、女性医師の家庭環境における配偶者の家事・育児への協力度評価が、前回調査と比較して「十分・おおむね十分」が50%を超えたこと、女性医師の配偶者の職業では医師は5.6%下がったことなど話題提供の後、座談会を行いました。





−子育て支援について―

■「主人育て」に失敗し、家事の分担はあまり協力は得られなかった。そのため、シルバー人材センターなどを活用して、複数のベビーシッターを利用していた。ベビーシッターの利用料は、最大で時給2,500円のところもある。シルバー人材センターは時給800円ほどだが、毎回同じ担当者が来るわけではない。

■初めは家政婦派遣所にお願いしていたが、段々報酬が高くなってきたので、現在は、個人契約で3人のお手伝いさんに日替わりでお願いしている。

■学生時代等を振り返ると、当時は将来像がないまま恋愛をしていたと思う。結婚後、配偶者は家事などを積極的にしてくれるだろうかなど考えたこともなかった。学生に今のうちから考えてもらえれば、パートナー探しの条件も変化するのではないか。

■最初は北大第一内科に所属していたが、夫の異動で旭川に転居した。また夫が異動する可能性があり、保育所の確保などを見通しできないのが悩みである。

■北海道医師会の相談窓口システムを活用してほしい。異動する地域が分かった時点で、各地域のCNが対応することができる。また、人脈を使って広く相談してみるのも良いと思う。


−キャリアについて―

■臨床を離れ、夫と共に北海道に移住してきた。子どもはまだ小さいが、子育てがある程度落ち着いたときに、どのように仕事を続けていくか考えているところである。出産の時期と専門医試験が重なる時、どう対応したら良いのか。

■小児科に所属して1年10ヶ月後に産休を取得、子ども2人を出産して合計3年間休職した。その後、旭川医大に在籍したが、当時は二輪草(旭川医大復職・子育て・介護支援センター)もなく、保育所探しなど苦労した。現在の上司が非常に理解があることや、協力してくれる面倒見の良い同僚がおり、専門医資格取得を強く勧められ、卒後19年目にしてやっと昨年取得した。専門医資格を取得するためには、周囲の協力が重要だと感じる。

■勤務先で、子育てを理由に朝礼を欠席する女性医師が多々いるため、自分を含めた子育て中の女性医師みんなへの風当たりが強くなってしまい、対応に困っている。子どもがいる女性医師とそうでない方の間に溝があると感じる。

■自分も、以前在籍していた女性医師も同様だったらしく、子育て中の女性医師が周囲から良い印象で見られていないことがあった。しかし、自分は任された仕事を時間どおりにこなしていたら、そういった視線は無くなった。周囲の変化から考えると、終始悪い印象を持たれていたのは、前任者の資質なのではないかと思う。

■キャリアがしっかりしていない医師は求められなくなっていくと思うので、淡々と業務をこなしていくことが大事であり、後輩にも伝えていきたいと考えている。

■職場で普段からコミュニケーションをとっておくことが、後々大事になってくると感じる。孤立してしまうと、助けを得ることは難しい。


−ワークライフバランスについて―

■医局内では、男性医師が育児休暇取得が増加しており、時代の変化を感じる。また、今の医学生は、授業で話をしなくてもワークライフバランスのことを考えている。

■勤務先に時短勤務している医師がいるが、手術中に業務時間が過ぎた後はその医師を帰宅させ、私が引き継いで手術を行う。そうしなけば、その医師は手術を担当することができない。この方法に疑問を感じたこともあったが、しばらくすると時短勤務の医師自ら業務時間を延長し、最後まで手術を行うと言ってきた。

■学生にも同様のケースがあり、例えば生物解剖中に、ある時刻になるとこれから部活動やアルバイトがあると言い途中で抜けてしまうことがある。臨床と同様で最後までやりきらなければ意味がないため、続きは私が行うことになる。これが数回続くと学生自ら気が付き、他の用事を取りやめて最後まで行うようになる。大事なのは、達成感を持ってもらうことだと思う。




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