救命蘇生法の手順1.安全を確認
車の往来がある、室内に火気や煙が充満しているなどの状況では、傷病者の救命以上に、救助者の安全確保が最優先される。身の危険を感じたら、無理せず警察や消防の到着を待つ。
救命蘇生法の手順1.反応を確認
周囲の安全が確認できたら、傷病者の反応を確認する。
方法
- 肩をやさしくたたきながら、大声で呼びかける。
- 目を開けるなどの応答や、体を動かすなどの目的のある仕草があれば「反応あり」と判断。「反応なし」や、その判断に自信が持てない場合は、心停止の可能性を考えて〈手順③〉へ。
注意
「反応あり」と間違いやすい体の動き
突然の心停止直後には、体が引きつるような動き(けいれん)が起こることもあります。これは目的のある応答ではないので、「反応なし」と判断します。
119番通報とAED依頼
方法
- 大声で叫び、応援を呼ぶ
「人が倒れています!」「誰か来てください!」などと大声で叫び、周囲の注意を喚起して、救命活動に協力してくれる人を呼び集める。
- 手分けして119番通報・AED手配
集まってきた人に「そちらの方は119番通報をお願いします!」「どなたか近くにAEDがあるのを知りませんか? そこからAEDを持ってきてください」などと具体的に依頼する。
- 通信指令員の指導に従う
救命講習を受けたことがなく、心肺蘇生などに自信のない救助者は、119番の通信指令員に指導を求め、落ち着いて対処する。近くにAEDの設置場所があれば、誘導してくれる場合もある。
メモ
救助者があなた1人のときは?
まず119番通報し、すぐ近くにAEDがある場所を知っていたら自分で取りに行きます。AEDの設置場所が遠い、分からないときは、心肺蘇生を優先し、救急隊の到着を待ちます。